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オモイダシワライ

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されど昔話

昭和16年(1941年)父6歳、祖父31歳、祖母26歳の時に
大平洋戦争がはじまった。
その頃一家は錦洲に住んでいてた。
比較的治安が良く、住みやすい地域だったそうだ。
当時、日本が敗戦するとは思いもよらず
危機感はなかったと言う。

ところが次第に日本の戦況は悪化し、帰国は困難になった。
やがて祖父は軍隊に召集された。
教師だったことが(おそらく年齢も)幸いして徴兵の時期が遅く、
また入隊直後の昭和20年(1945年)、終戦となり部隊は即解散。
祖父は無事に家族のもとへ帰ることができた。





ここで祖父がシベリア行きにならなかったのは運が良かったと思う。
所属していた部隊の性質が幸いしたのか、
位置的に解散しやすい場所だったのか・・・?
詳細は不明だ。
何しろ祖父は戦争体験を語るのを嫌っていた。
父でさえ最近になって話すようになった。

ただ私の記憶する限り、祖父は物事に執着するタイプではなかった。
これは想像だが、
祖父自身はお国のために…などと考えていなかったのだろう。
何より家族無事に日本へ帰ることを望んでいたにちがいない。
(続く)
by kamedenbar | 2005-10-10 17:45 | ドキュメンタリー